高精度エアブリーザフィルタ（DC-ND-35）｜純水・塗工液・洗浄液などの貯蔵タンクの汚染リスクを防ぐ

純水・塗工液・洗浄液などの貯蔵タンクの汚染リスクを防ぐ

高精度エアブリーザフィルタ

（NDシリーズ）

盲点となっているタンクの「呼吸」

密閉されているというイメージが強い液体タンク。
しかし、このタンクには空気口があり、「呼吸」を繰り返していることはご存知でしょうか。
貯蔵している液体を送液すると、液面レベルが下がり外気を吸い込みます。逆に、液体が充填されると、液面レベルが上がりタンク内の空気を吐き出しています。

このタンクの呼吸で吸い込まれた外気に、不純物であるコンタミが多く含まれているという認識が低いことから、簡易的なエアベントが設置され、汚染が放置されているという現状を招いています。
タンクには今もコンタミが入り続け、液体の清浄度を低下させているだけでなく、場合によっては排出する空気によって環境を汚染しているのです。

液体のキレイは「品質」に直結する

では、どのような対策が有効であるのか。
それは、外気が出入りする空気口に高精度なエアブリーザフィルタを設置して、コンタミの侵入を防ぐこと。

例えば、原水からシリカや微生物を取り除いた純水であっても、その貯蔵タンクの空気口にしっかりとエアブリーザフィルタで対策がなされていなければ、コンタミを防ぎきれずに取り込んでしまいます。このことにより、純水を使用する次工程での品質低下を招いているのです。

一般的なメンブレンやエアベントでは「キレイ」にならない

一般的なメンブレンフィルタやエアベントフィルタには、目の粗い金網やメンブレンフィルタなどが装備されています。しかし、メンブレンフィルタの口径が例え0.3μmであっても、そのサイズのコンタミが取れているわけではありません。実際には、口径の10倍のサイズのコンタミまで通してしまうと言われています。これらのフィルタでは、液体の汚染を防ぐことはできないのです。

01. ePTFEプリーチングエレメント

フィルタメディアは、ePTFE（フッ素ポリマーファイバー）を採用。ePTFEは、低燃焼性・疎水性・耐久性があり、多目的に使える超強度素材です。多孔質構造を有するこの素材を、独自のプリーチング技術で濾過面積を最大化することで、さらに捕捉性能を高めました。0.3μmの粒子を99.9%除去できる、高精度なフィルタです。

02. 耐久性に優れたハウジング

ナイロン6,6は、強度が高く耐久性・耐熱性にも優れ、様々なアプリケーションに対応します。

03. メンテナンスをカンタンに

1”FNPTネジ接続は専用工具不要。エレメント交換の際は、カンタンに取付けることが可能です。(交換推奨期間: 半年～1年間)
適切な交換タイミングを知らせるオプションアイテムのご用意もございます。

有機溶剤タンク　排気口オプションアイテム「活性炭エアブリーザフィルタ」

溶剤や洗浄液に含まれるトルエンやキシレンなどの成分は、揮発してVOC（Volatile Organic Compounds：揮発性有機化合物）を発生します。それが粒子ミストとなって空気に溶け込み、呼吸器・消化器からだけでなく皮膚からも取り込まれ、ヒトの健康の脅威となっています。

これらの対象となるタンクにおいては、給気口に「DC-ND-35」を設置するだけでなく、排気口へ「活性炭エアブリーザフィルタ」を設置し、VOCを除去してクリーンなエアのみを排出させることで、働くヒトの健康を守り、働く環境の汚染防止に大きく寄与します。

主な仕様

型式		DC-ND-35
高さ		12.7 cm
直径		12.7 cm
重さ		45 g
液体流量		1,132 L/min
使用温度範囲		－40℃～149℃
交換差圧		6.89 kPa
接続口径		NPT 1 メス
濾過精度		β0.3 ≧ 1000
ハウジング材質		ナイロン6,6
フィルタ材質	メディア	ePTFE
	エンドキャップ	ポリ塩化ビニル