クリーンシステムを得意とした総合メーカーだから完成した"理想のテクノロジー"
「清浄度モニタ搭載型フィルタ」登場
清浄度モニタが標準搭載、それは濾過に対する揺るぎない自信の証と、未来への道しるべ
今までの浄油機の問題
今までの浄油機は、導入後に“ オイルがきれいになっているだろう” という推測だけで、常に清浄度が、維持向上されているか管理されていないケースがほとんどでした。これは、外部分析機関に、清浄度分析を委託した場合の結果報告までの期間の長さ、コストなど、さまざまな課題が、放置された現状をつくっていたのです。
システムを積極的に守る ? オイル清浄度を常時モニタリングすることの重要性 ?
近年、高圧化、高精度化、高度制御化、してきた油圧・潤滑システム内の各種部品(各種ポンプ、バルブ、アクチュエータ、軸受け等)は、オイル清浄度悪化の影響により故障が多発しています。
これは、システムの信頼性、経済性に悪影響を及ぼすだけでなく、製造製品そのものに対しての品質保証問題にもつながり、莫大な損失につながります。
スマートフィルタは、高効率な濾過を実行すると同時に、オイルタンク内の清浄度をリアルタイムでモニタリングすることにより、システム内の各種部品に対し推奨されるオイル清浄度を常に監視することが可能です。
RMFフィルタの導入事例・効果
これからは、・・・・国際標準化機構が定める ISO 4406-1999 で常時監視
ISO 4406-1999 (JISB9933:2000) またはNAS 1638で定義されているオイル清浄度の国際判定規格を採用。
この常時監視できるモニタを搭載することで、RMFシステムの「スマートフィルタ」は、“数値管理” “濾過解決”2つの役割を果たします。
清浄度を常時監視するメリット、
フラッシング判定もリアルタイム
これまでは、「問題が生じてからオイルをボトルに採取して分析機関に依頼する」ことが多く、オイルを使用している機械装置の保守保全の考えからは非常に消極的なものでした。清浄度のボトルによる計測は、サンプル手法やボトルの清浄度による影響があり、正確な知識がないと運用できません。RMF スマートフィルタは、ボトル採取ではなくフィルタに清浄度モニタを接続し、常時監視しています。
オイル清浄度管理の実現
RMF スマートフィルタ装着後は、清浄度モニタ(CMS)がオイルの濾過を行いながら、サクション(吸引)側からのオイルをリアルタイムで清浄度監視(計測)し表示します。この清浄度監視ポイントは、濾過対象タンクの清浄度で、タイムリーに正確なオイル清浄度の情報を得ることができます。
> 4, 6, 14, 21, 25, 38, 50, 70μm
清浄度表示
スマートフィルタの清浄度モニタCMS は、要求される清浄度管理レベルを常に監視します。
要求される清浄度レベルの設定
- 1.左の機器欄からシステムで使用されている油圧機器の内で最もコンタミに影響される機器を選定します。
- 2.次に右の欄に移動してシステム圧力を選定します。
→推奨清浄度がISOコードで明示されています。
清浄度モニタの仕様
機材名称 | 清浄度モニタCMS | |
---|---|---|
汚染度 | 測定原理 | 光遮蔽原理 ISO 11171(1999), certified by IFTS. |
計測規格 | ISO4406*1999,NAS1638,AS4059,ISO11218 | |
粒子計測レンジ | 8 チャンネル(4,6,14,21,25,38,50,70μ) | |
水分(湿度) | 相対水分率0-100% | |
使用環境/油温 | -25 to + 55 C / -25 + 80 C | |
メモリ機能 | 4000テスト | |
通信機能 | RS485 | |
IP Rating | IP65 & IP67 | |
シール材質 | ニトリルゴム |
シンプルな操作性
主電源スイッチ・非常停止ボタン・清浄度モニタのロガーや外部出力ポートなどが組み込まれています。
保存データのダウンロード(最大4000テスト分)計測条件の外部設定
CMS‐Viewは、お手持ちのパソコンで容易にインストール可能です(※一部パソコンに条件あり)。清浄度モニタに保存された計測テスト結果(最大4000 テスト)をダウンロードしたり、清浄度モニタの計測条件を外部設定することができます。
- パソコンとの接続
- パソコンとコントロールBOXは、USBケーブルで接続が可能です。
- LED表示
- CMS の前面パネル下部にはマルチカラーのLED インディケータが搭載されています。このインディケータの色は、各種設定値に対し正常か警告状態かを示す設定が可能です。警告状態の設定値はシリアルインターフェイスからCMS - View を操作設定します。(オプション)
超精密フィルタは、今までのフィルタで防ぎきれない
細かい微粒子やワニス・スラッジ・水分を取り除く
RMF システムのフィルタエレメントは超精密と高効率を兼ね備えています。 絶対濾過精度0.5μ、β値(除去効率)2μ≧2331 の圧倒的な性能を誇るエレメントが、インラインフィルタやβ値の低い汎用的なオフラインフィルタでは除去が困難である微粒子、ワニス、スラッジを取り除き、システムの故障確率を激減させます。
ワニス・スラッジをも除去する圧倒的な濾過精度、0.5μmマイクロフィルタエレメント
0.5μm で目詰まりしにくい濾過精度は、独自技術で開発・製造している「 0.5μm マイクロフィルタエレメント」にあります。 0.5μm エレメントは、精密すぎるのでは? と考えるかもしれませんが、作動油の延命やバルブの動作不良をより改善するためには、ワニス・スラッジは除去対象物です。また、深層濾過構造なので、早期の目詰まりもありません。
オフラインの理想的な濾過技術、
ラジアル・スルー・フロー(旋回流)方式
量販されているオフループフィルタの構造は、アキシャルフロー方式(軸流)が多く、左右両端のシール性能が低い上に、通過の際に、エレメントの裂け目が生じやすい構造です。RMF システムが採用しているラジアル・スルー・フロー方式は、エレメントが裂けず、バイパスフローを生じさせない設計になっています。
性能をさらに! ハウジング設計が鍵。
アルミ押し出し成形ならではの成型精
配管をできる限り使用せず、シンプルに多連化できるマニホールドブロックの採用は、オイル漏れが無いだけでなく、清浄度モニタへの接続回路を内蔵しているかしこい設計です。また、押し出し成形のハウジングは、エレメントに高効率にオイルを流すためのシール性能を高めるキーでもあります。
高効率エレメントの圧倒的除去率
- 0.5マイクロメートル以上すべての粒子の質量法濾過率 → 99.5%
- 2マイクロメートル以上すべての粒子の計数法濾過率 → 99.95%
デプスフィルタ(深層濾過構造)とは
ドイツで生まれたRMF フィルタは、数百層の構造を持ち、定期的なエレメント交換を行っていれば、0.5μm フィルタエレメントといえど早期の目詰まりもありません。
オフライン・高精度フィルタシリーズ
各種オフラインフィルターにCMS清浄度モニタが搭載です。
- OLU1A30…
OLUW1A30… - OLU2A30…
OLUW2A30… - OLU1B30…
OLUW1B30… - OLU2B30…
OLUW2B30… - OLU4A30…
OLUW4A30… - OLU4B30…
OLUW4B30…
モデル | OLU1A30… / OLUW1A30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±1,3501 |
濾過流量 | 2.1 l/min |
ハウジング数 | 1(A) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
1 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G3/8” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | G1/2” BSP メス |
推奨ホース(IN 側) | 1/2" |
推奨ホース(OUT 側) | 1/2" |
外形寸法 h×w×d (mm) | 420×335×190 |
必要な上部空き高さ | 400 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 14.0 kg |
モデル | OLU2A30… / OLUW2A30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±2,7001 |
濾過流量 | 4.2 l/min |
ハウジング数 | 2(A) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
2 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G1/2” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | G1/2” BSP メス |
推奨ホース(IN 側) | 1/2" |
推奨ホース(OUT 側) | 1/2" |
外形寸法 h×w×d (mm) | 420×340×325 |
必要な上部空き高さ | 400 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 21.0 kg |
モデル | OLU1B30… / OLUW1B30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±2,7001 |
濾過流量 | 4.2 l/min |
ハウジング数 | 1(B) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
2 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G1/2” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | G1/2” BSP メス |
推奨ホース(IN 側) | 1/2" |
推奨ホース(OUT 側) | 1/2" |
外形寸法 h×w×d (mm) | 730×335×190 |
必要な上部空き高さ | 700 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 18.0 kg |
モデル | OLU2B30… / OLUW2B30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±5,4001 |
濾過流量 | 8.4 l/min |
ハウジング数 | 2(B) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
4 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G1/2” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | G1/2” BSP メス |
推奨ホース(IN 側) | 1/2" |
推奨ホース(OUT 側) | 1/2" |
外形寸法 h×w×d (mm) | 730×340×325 |
必要な上部空き高さ | 700 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 30.0 kg |
モデル | OLU4A30… / OLUW4A30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±5,4001 |
濾過流量 | 8.4 l/min |
ハウジング数 | 4(A or B) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
4 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G1/2” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | EW 18L - 3/4" |
推奨ホース(IN 側) | 1/2" |
推奨ホース(OUT 側) | 3/4" or 1"(ホース3m以上) |
外形寸法 h×w×d (mm) | 530×340×500 |
必要な上部空き高さ | 400 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 39.0 kg |
モデル | OLU4B30… / OLUW4B30… |
---|---|
対象タンク容量 | ±10,8001 |
濾過流量 | 16.8 l/min |
ハウジング数 | 4(A or B) |
ハウジング材質 | アルミニウム(ANODISE/陽極酸化処理) |
ハウジングシール材質 | ニトリルゴム(フッ素ゴムはオプション) |
ハウジング耐圧 | 2Mpa (ハウジング内のリリーフ圧 0.62Mpa:背圧0Mpa) |
エレメント数 (300mmの場合) |
8 |
エレメントの長さ | 標準:300mm(ロングハウジングBシリーズには、600mmのエレメントもご利用頂けます。) |
使用最高温度 | 80 °C |
差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式(オプション/電気式接点付圧力計) |
接続口径(IN 側) | G3/4” BSP メス |
接続口径(OUT 側) | EW 18L - 3/4" |
推奨ホース(IN 側) | 3/4" |
推奨ホース(OUT 側) | 3/4" or 1"(ホース3m以上) |
外形寸法 h×w×d (mm) | 830×350×500 |
必要な上部空き高さ | 700 mm |
ポンプタイプ | 油圧ギアポンプ(オプション/スクリューポンプなど選択可能) |
モーター供給電源 | 110V or 200V(オプション/24V?選択可能) |
パーティクルカウンタ接続 | イン側・アウト側(M16×2) 汚染度測定ポイント(フィルタ手前) |
重 量 | 61.0 kg |
フィルタエレメントの性能データ
対象オイルは、一般鉱物油、水溶性(水グリコール)油、脂肪酸エステル、化学合成油等幅広く対応。
モデル | 30HV | 30G1V | 30G3V | 30A5V |
---|---|---|---|---|
材 質 | セルロース | グラスファイバー | グラスファイバー ポリマー |
|
ベータ値 | β2 ≧ 2331 | β1 ≧ 200 | β3 ≧ 200 | β5 ≧ 200 |
水分吸収量 | 150 ml | 無 | 350 ml | |
最大粘度 | 180 cSt. | 800 cSt. | ||
シール材質 ( 標準) | シリコンラバー | フッ素ゴム |
インラインフィルタの限界
もともと、油圧・潤滑システムには各種ラインフィルタが搭載されています。ただし、これらのラインフィルタの役割は、そもそもRMFシステムのようなオフラインフィルタとは、役割が異なります。インラインフィルタは、システム内機器保護のために搭載されているものであり、本来的には、オイルタンク内の清浄度維持向上のためのフィルタではありません。
インラインフィルタの限界
- ●システム構造上(全量オイル通過)、濾過性能は制限される(圧力損失の発生)
- ●3μm以下の微小粒子は濾過が困難
- ●早期目詰まりの危険性 システムダウンの可能性
- ●高い清浄度を達成するに高価なラインフィルタが必要(高コスト化)
システムの清浄度レベルだけを常にモニタしたいというユーザーに
RMFスマートフィルタの濾過機能(オイルフィルタ)を除いたシステムも登場。すでにRMFシステムが付いているユーザーやフラッシング判定にのみ利用したいというニーズに応えた製品です。システムのタンクを測定対象としたこのCMSステーションは、ポンプと測定を可能にする機械パーツとコントロールボックスで構成されています。320cStの高粘度ギアオイルにも対応したシステムです。