除湿とろ過を同時に行います
一般のエアブリーザはコンタミの侵入を或る程度除去できても水分は阻止できません。また、汎用のドライヤー付エアブリーザは、安全性やエアフィルタの能力や構造・材質に問題があります。
KLシリーズはそれら汎用品とは大きく異なり、安全性・エアフィルタ能力・堅牢性に優れ、大切なシステムにクリーンでドライなエアを送ります。
■ ドライヤー付エアブリーザのしくみ
水分とコンタミを含んだ空気は、充填された粒状シリカゲルを通過し除湿されドライになります。ドライとなった空気はファイバーフィルタエレメント(捕捉面積1,825cm2)でさらに固形微粒子を排除し、ステンレス製のセンターシャフトを通過し、きれいで乾燥した空気をシステムに送ります。システム中の空気は、同じ順序を逆方向で大気に放出されます。
高性能エアフィルタエレメントの採用で、システムのオイルフィルタや燃料フィルタの長寿命化に貢献
3μmβ値200のグラスファイバーエレメントで最大濾過面積2,116cm2と圧倒的なフィルタ性能を持っています。他社製の同タイプ採用のエアフィルタはカタログスペック上では精密なミクロンを称しておりますが、材質や濾過面積から、高効率な濾過性能を望めません。
Z-Rジェルの優れた水分捕捉能力
新除湿剤「Z-Rジェル」は優れた除湿能力を持っています。
相対湿度90%では30%以上の水分を吸収します。
■ シリカゲルで交換時期を判断
新除湿剤「Z-Rジェル」のシリカゲルは水分を含むにつれて赤色からオレンジ色に変わります。色が変わったら交換時期です。
今世紀最大のテーマ“環境に優しい材質”を目指して除湿能力も20%引き上げた「Z-Rジェル」を採用。この除湿剤は人体・環境に全く無害で、新しいEU(欧州連合)環境基準をクリアした唯一のドライヤー付エアブリーザです。
現在ご使用製品のシリカゲルは、フェノールフタレインやCoCl2を含んでいませんか?これらはEU基準で危険物質にリストされています。
「Z-Rジェル」なら人体・環境に全く無害
■ Z-Rジェルとは
赤色シリカゲルと白い粒状のゼオライト(zeolite)です。ゼオライトは微細孔内に水分子を吸着することができるため、水分の吸着をはじめ有機溶媒の脱水や湿度調節に用いられます。
ドライヤー付ブリーザを選定する上で性能・安全性と同じように重要なのが耐久性です。
KLシリーズは設置箇所での耐振動性を強化するためにセンターシャフトから接続部分を一体型ステンレスで設計しています。
また全シリーズにおいてクリアケース部分に耐熱性、耐衝撃性に加えて耐薬品性にも優れているSAN樹脂(厚さ4mm)を採用し、プラスティック製品との耐久性能に差をつけ、接続部分の破損や空気漏れをシャットアウトします。
また、交換可能なエアフィルタ部分もスチールスピンオンタイプで4barまでの差圧に絶えられる耐久構造となっています。
堅牢な「ステンレス製センターシャフト」を採用
ステンレス製のセンターシャフトは水分や振動がある環境下で使用するには欠かせない構造です。
万が一、センターシャフト構造がなければ、大量の水分を含んだシリガゲルが飽和し、分離水分になった時に水滴がタンクに落下してしまう危険性を含みます。
KLシリーズはステンレスを採用しているのでサビや破損などの心配もありません。
取付が簡単で堅牢なデザインという特長はどのような箇所にも長期使用できるというメリットを有しています。
トータルコンタミネーションコントロールの改善第一歩として、手軽にKLシリーズをご利用頂き、機械やオイル、システムのオイルフィルタや燃料フィルタの寿命を延ばすことで、トータルライフを改善することが出来ます。
近年、自動車燃料や航空ジェット燃料中の水分やコンタミといった汚染を起因としたエンジントラブルが報告されることから、燃料タンクの管理も厳しい要求となっています。
特に燃料中の水分は、燃焼効率などの直接的な問題だけではなく、バクテリア発生に起因する燃料フィルタの目詰まりや腐食へと結びつける主因となります。
KLシリーズは、年々、部品の隙間が微細になっている燃料系統において、水分・コンタミを効果的に取り除く機材として、堅牢なデザイン・エアフィルタ能力やドライヤーの安全性が評価され燃料業界からも厚い信頼を得ています。
特に、量産車両への搭載や水分問題を多く抱えている輸出品へのオプション搭載として採用されています。